国際物流ITコンサルティングサービス

クラウド時代の国際物流ソフトとグローバルプロセスの効率化

グルーバル経営環境が不透明な時代においても、ITへの取組は不変であります。

ハードウエア・ソフトウエアへの莫大な投資の凍結を計画している企業でも、

いかにしたら、ITコストを最小限におさえ、継続的な顧客維持と拡大をするか

検討している企業が多くあります。このようなニーズに応えるために登場してきたのが、

情報システム活用モデルによるクラウド・コンピューティングであります。 

ERPに莫大な投資をしてきた大手製造業、大手小売業および低コストのIT投資を求める中小の企業、さらにこれらの荷主に向けての物流サービス向上を目指す国際物流フォワーダー・物流業者のニーズに応えるために「サプライチェーンの見える化」を実現した新商品のご紹介と今後あるべきIT導入の方向性と効果的導入方法についてロジスティクスバンクにご相談下さい。

国際フォワーダーによるIT(情報システム)導入によるサプライチェーンの効率化

最新のIT(情報システム)ソフトを導入しロジスティクスプロセスの効率化を図ることが「端から端まで」のサプライチェーンの競争力をつける重要な手法であります。
国内・国際の輸配送システム・倉庫管理システム・貨物の動きを可視化するシステム・通関システムなどのソフトを導入し、ロジスティクスプロセスの効率化を進めることが顧客(荷主)の開発を目指す国際フォワーダーにとって不可欠の課題となっています。
しかし、これらの最新のシステムを総合的に導入し、活用しているところはまだ少ないと言えます。
荷主のニーズは「製品を工場から最終顧客に約束した日までに」届けることです。そのためには、サプライチェーン上を移動する貨物の動き(陸送・航空/海上輸送・倉庫保管・配送のプロセス)を可視化できる環境を作らなければなりません。ところが、このようなシステムを導入し、顧客(荷主)満足の提供・新規顧客の開発に利用している国際フォワーダーは限られています。ある特定の荷主のために国内輸配送管理システムだけを導入するとか、国内倉庫管理システムだけを導入するとか、国際輸送業務システムだけを導入するとかの部分の効率化だけを実行しているところがほとんどです。つまり、特定の荷主の要望に基づいて、やむをえず導入しているとうのが現実です。そこには、総合的なロジスティクス・ソフトを最新の技術を使い導入し、戦略的に顧客を開発し、顧客満足を提供するというコンセプトがありません。その理由を追及するとともに、どのような変化が国際フォワーダー業界に求められているのかを以下に述べます。

ロジスティクスプロセスに精通したIT部門

国際フォワーダーの営業幹部が荷主を訪問し、荷主から新しいロジスティクスプロセス(たとえば、中国工場におけるVMIの実現)構築のためのロジスティクスソフトの導入依頼を受けるところから荷主ニーズに基づいたロジスティクスソフトの導入作業が始まります。

営業幹部はITに精通していないから、簡単に荷主からの要望をIT部門に丸投げをします。ここから問題が始まります。営業幹部からソフト導入依頼を受けたIT部門は荷主が求めている「ロジスティクスプロセス」をよく理解しないで、不適切なITシステムを導入することがあります。導入を開始した途端に、改善分野を指摘され、改善(カスタマイズしたシステムの導入)に膨大な時間とコスト(人件費及び運用コスト)をかけてしまったということがよくあります。

このようなことが起こる理由は、「ロジスティクスプロセス」(輸配送・倉庫管理・SCM可視化・業務プロセス)に精通したITエンジニアが少ないことと、IT技術に精通している営業・業務部門が少ないことであります。IT部門も、営業・業務部門もそれぞれが自分の専門領域の中で仕事をしているから、このような問題が出てきたときに、どちらに責任があるかを問うことは難しくなります。重要なことは、IT知識を持った営業・業務マンの養成とロジスティクスプロセスに精通したITマンの養成です。ITを経験した人が営業マンに、営業・業務を経験した人がITマンになるという人材の交流が必要です。

双方にたけている人材が育っていないのが国際フォワーダー業界の問題点であり、早急に改善が求められるところであります。

IT導入によるサプライチェーンの競争力強化

国際フォワーダーの大きな経営課題の一つにIT導入によるサプライチェーンの競争力強化があります。貨物の流れと業務の流れのロジスティクスプロセスの効率化のことです。
ロジスティクスプロセス(サプライチェーン)の効率化とは、国際物流の輸配送プロセス(陸・海・空の複合輸送管理)、倉庫管理プロセス、サプライチェーンを移動する貨物の可視化プロセス、通関プロセスの貨物と業務の流れを低コスト・高品質にすることを意味します。
「低コスト・高品質」のプロセスを構築するには、輸送・倉庫・貨物の可視化のプロセスに存在する業務プロセスと事務プロセスを分析し、競争力のあるプロセスを計画する作業から始めなければなりません。次のプロセスはITシステム開発です。ITシステム開発に関しては、社内のITチームにより自社開発をする方法とパッケージソフトを購入する方法があります。自社開発は開発に膨大な時間と工数を要しますが、パッケージソフトを購入すれば時間と工数をセーブできます。弊社はパッケージソフトの購入を推薦いたします。
その理由は、最新の国際物流に特化したパッケージソフトは、国際物流プロセスを分析し、標準化したプロセスに基づいて開発されていますから、世界中どこの国でも利用できるようになっています。つまり、国際物流の業務プロセスと事務プロセスは、程度の差こそあれ、どこの国でも共通のものであるということです。国により、企業により、製品により若干のプロセスの差がありますが、その差はカスタマイズまたはアドオンすることにより解決できます。膨大なカスタマイズが要求されるものは、ロジスティクスプロセスを再度見直し、パッケージソフトが持つプロセスに合わせるように工夫が要求されます。国際的に共通のロジスティクスプロセスを標準化して作られたパッケージソフトを導入し、若干のカスタマイズを加えて利用していくことが、ITシステムの効率的な運用につながります。

 

フォワーダーの経営トップに求められるITの知識

これからの時代のフォワーダーの経営トップはITの基本知識なしては生きていけません。
難しいIT技術の中身を完全に理解するには時間がかかりますが、最低限基本的な知識を習得しておくことが要求されます。最近「クラウドコンピューティング」という用語がよく使われます。
コンピューター社会の推移は、汎用コンピュータ時代、パソコン時代、インターネット時代と進み、今は「クラウドコンピューティング」の時代に入りつつある。この変遷が意味するところを理解し、これからの時代では、どのような改革がロジスティクス分野で求められているかを把握しておく必要があります。重要なことは、時代と共にIT投資に対する評価基準が変化をしているということです。汎用コンピュータ時代(オフコン時代)は、事務処理・集中計算の効率化、パソコン時代はITの専門家以外のコンピュータ活用による効率化、インターネット時代(ウエブ時代)は社外への情報発信・共有・ビジネス連携の時代であります。つまり、ITの評価基準が経費削減からスピードへの対応・戦略的価値の創造へと変化してきています。迫りくる「クラウドコンピューティング」時代では、IT投資コストの削減、サーバー集約による運用管理コストの削減に加え、ビジネスプロセスの見える化による経営のスピードが促進されます。クラウド提供会社が提供するサービスを利用する時代に突入しています。ネットワーク経由でソフトウエアを利用させる「SaaS(サース)」、ソフト開発の環境(プラットフォーム)を提供する「PaaS(パース)」、仮想サーバーやハードディスク、高速回線網などのインフラを提供する(IaaS(イアース)」などの情報資源が多彩になってきています。
さらに、国際物流業界においては、国内外のVMI倉庫への対応(多言語・多通貨による)、JIT拠点の増加、三国間貿易の増加、海外における荷主の製造拠点の増加などが進んでいます。荷主のニーズが拡大し急速に変化しています。ITサービスは単なる付加価値的なサービスにとどまらず、国際フォワーダーの核となる商品の一つとして捉える時代に変化しているのです。これに伴って、上述したように、ITシステムの革新も進んでます。遅かれ早かれ、荷主は間違いなく新しい最新のシステムを求めてきます。その時に対応するために、国際フォワーダーはITシステムを経営戦略・商品戦略・顧客戦略として捉えることが要求されております。
これらの進歩に対応するロジスティクスのITシステムの導入が避けて通れない時代になっているということを認識し、ITの基本知識を習得しておくことが求められるのです。

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ごあいさつ

宇野 修
資格、経歴
  • 財団法人日本規格協会(JRCA)の品質マネジメントシステム、
  • 社団法人産業環境管理協会(CEAR)環境マネジメントシステム
  • 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)のISMS情報セキュリティマネジメントシステム
  • 英国IRCA労働安全衛生マネジメントシステムの審査員登録者名簿に登録経験有。
  • TAPA(貨物セキュリティマネジメントシステム)内部審査員トレーニング参加証明書(TAPA Asia)

親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。