国際物流コスト削減のポイント

 

【ＬＢメソッドによる物流コスト削減コンサルティング手法チャート】

 

 

 

 

【LBメソッド】一般的なロジスティクスコンサルティングは、既存のロジスティクス・プロセス/システムを改善することにより「物流・輸送の競争力」をつけることであります。物流・輸送分野に限定した改善です。いわゆる「部分最適」の範疇です。ロジスティクスバンク株式会社が開発した「LBメソッド」は、ロジスティクスという部分の改善だけに留まらず、経営全体を改善するというコンセプトであります。『ロジスティクス改善から入る経営改革』の実現というのが基本コンセプトです。

その理由は、ロジスティクス改善（サプライチェーンの改善）を実行していくと、ロジスティクス分野だけの改善では、ほんとうの「ロジスティクス改善」ができないことに気づくからです。ロジスティクスを改善するには、ロジスティクスという部分だけでなく、ロジスティクスが関わる他の分野であるマネジメントシステム、経営戦略に関わる分野を改善しない限り、ロジスティクスの競争力を継続的に改善できないことが理解できるようになります。

在庫の問題を例に説明することにします。過剰な在庫があり、その在庫を減らし「適正在庫」システムを構築しなければならない場合、「在庫管理のＩＴシステム」を導入して在庫管理の効率をあげるだけでは、在庫減らしを実現できません。在庫の原因を究明し、その原因を取り払う作業をしないかぎり改善は不可能です。在庫の原因には、①営業マンの販売予測と生産量の乖離、②欠品を恐れての過剰生産、③需要に合わせた在庫管理システムの不備、④市場全体の需要動向を把握していないというマーケティング・リサーチの不備、⑤在庫に責任を持つ管理者の不明瞭などが考えられます。これらの原因を除去するためには、営業マンの販売予測に正確性を持たせるためのセールスマネジメントの改善、過剰生産を行なわないための生産管理システムの改善、需要予測の正確性を維持するためのマーケティング・リサーチシステムの改善、在庫責任を明確にするマネジメントシステムの改善などロジスティクス部門以外の部門の改善が必要となってきます。調達物流コストを下げる場合にも同じことが言えます。調達物流コストを下げるには、調達サプライヤーを絞り込み、集中購買システムを導入し、調達物流プロセスを改善する作業が要求されます。この場合にもロジスティクス部門は、購買部、販売部、生産部、外部サプライヤーとの調整をしなければ、調達物流コストを下げることはできません。在庫や調達物流の問題だけでなく、サプライチェーン上の各ノード（節）にある改善点を究明していくと、その改善にはロジスティクスという視点だけでは解決できないことが数多くあることが理解できます。「ロジスティクスを改善するには、他の関連部門・分野を改善しないとできない」ということが解ってきます。即ち、『ロジスティクス改善とは経営全体を改善することである』と言っても過言ではありません。このような理由に基づいて、ロジスティクスバンク株式会社が開発したのが『ロジスティクス・経営コンサルティング手法』であるLBメソッドであります。

従来の経営コンサルティングは経営戦略の改善、営業行動の改善、顧客サービスの改善、生産性の改善、マネジメントシステム改善などの一つの課題に基づいたものが中心でありました。最近はこれらにロジスティクスの改善という分野が加わってきましたが、未だ関心の薄い分野であります。ロジスティクスの改善を実行している顧客も最近は少しずつ増えてきましたが、ロジスティクス分野に限定して改善を行なうものがほとんどであります。部分改善の範疇に留まっており、「ロジスティクスを改善することにより、経営全体を改革する」という全体最適コンセプトに基づいたものではありません。

『ロジスティクス・経営コンサルティング手法』：LBメソッドは3つのステップから構成されています。【１】はロジスティクス・プロセス/システムの改善です。【２】はマネジメントシステムの導入と定着です。【３】は経営戦略の展開です。【１】のロジスティクス・プロセス/システムの改善とは、「端から端まで」のサプライチェーン上にある問題点を洗い直し、ロジスティクス、マネジメントシステム、経営戦略に関わる改善機会を明確にし、それらを課題化する作業です。ロジスティクス、マネジメントシステム、経営戦略を統合的に捉え、競争力強化を図ることに意味があります。競争力のあるロジスティクスを展開するには、マネジメントシステムと経営戦略がきちんとしたものでなければなりません。攻めの経営を展開するには、きちんとしたロジスティクスとマネジメントシステムがなければできません。つまり、この3つは切っても切れない関係にあるのです。切っても切れない関係にあるものを別々に分けて改善をしているから、いつまでたっても競争力のあるものにはならないのです。『ロジスティクス改善ーマネジメントシステムの導入・定着ー経営戦略の展開』というプロセスに基づき，経営改革を進めることが最も効果的な改善を生みます。「端から端まで」のサプライチェーンにある「競争力を阻害する要因」を洗出し、その要因を、ロジスティクス、マネジメントシステム、経営戦略の3つに分類し、それを3つのステップに分けて段階的に改善をし、経営全体の競争力をつけるコンサルティング手法がLBメソッドであります。